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レバノン映画『存在のない子供たち/ナディーン・ラバキー監督』

レバノン映画/存在のない子供たち/ナディーン・ラバキー監督

2018年、第71回カンヌ国際映画祭、『万引き家族/是枝裕和監督』が最高賞・パルムドールを受賞した。以下その年のノミネート作品で私が観ただけでも、『ブラック・クランズマン/スパイク・リー監督』、『バハールの涙/エヴァ・ユッソン監督』、『幸福なラザロ/アリーチェ・ロルバケル監督』(以上コンペティション)、『Girl/ガール/ルーカス・ドント監督』(ある視点)、と優れた作品が並ぶ中、コンペティション部門審査員賞を受賞したのが『存在のない子供たち/ナディーン・ラバキー監督/レバノン、フランス』だ。と言ってもそのことを知ったのは観終わってからなのだが、上記ラインナップにあって鎬を削った事にも大いに納得する。

主演:ゼイン・アル=ラフィーア氏(12)は、俳優ではなく普通の子供。写真の虚ろな眼差しは、もはや演技ではなく彼等の日々の現実を映し出す。この作品、他の出演者もほとんどが役者ではなく、それぞれに困難を乗り越え、また現在も苦況にある人達だという。公式サイトの「CAST」にあるプロフィールを是非読んで戴きたい。

『存在のない子供たち/ナディーン・ラバキー監督/レバノン、フランス』

レバノン映画、もしくはレバノンも製作国に含まれる映画にこの半年で3本接していた。『判決、ふたつの希望/ジアド・ドゥエイ監督/2017/レバノン、フランス』

『セメントの記憶/ジアード・クルスーム監督/2017/ドイツ、レバノン、シリア、カタール、アラブ首長国連邦』

いずれも中東の緊張と民衆の労苦が伝わる、ハイレベルかつ重要な作品。

♪写真は公式サイトから拝借

#存在のない子供たち

#ナディーンラバキー監督