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MusicDiscography

Mais Azul Que Blue/空と海とBlue

Mais Azul Que Blue/空と海とBlue

〜音に観る景色〜

どこにもないMelody
心揺さぶるWords
暖色系透明Voice

1983年から2022年までの廣木光一作品に、ブラジルサンパウロ出身の作詞家 レオ ノゲイラによるあたたかくも鋭い言葉が乗った。青木カナが優しく表情豊かに歌い上げる、橋本歩の豊潤なメロディライン、飯田雅春とヤヒロトモヒロの軽快かつ重厚なリズムが彩りを添える。全15曲渾身のオリジナルアルバム。

配信・販売サイト: Amazon hirokimusic cdshop 

DATA

HIROKI Koichi guitar
AOKI Kana vocal
HASHIMOTO Ayumi cello
IIDA Masaharu contrabass
YAHIRO Tomohiro percussions
Léo Nogueira words

All Songs Composed & Arranged by HIROKI Koichi
Words by Léo NOGUEIRA *except 14 (by HIROKI Koichi)
Produced by IIDA Masaharu / MILARESO Inc.
Recording, Mixing & Mastering Engineer : SUGAHARA Naoto
Recorded, Mixed & Mastered at Orpheus Recording Studio
Rec : July 3, 4 2022 / Mix : July 9, 10, 17 2022
Artist Photo : YOSHIDA “KOYUKI” Kazuyuki
Cover Photo & Art Work : HIROKI Koichi

AUDITION / 試聴

ABOUT THE ALBUM

空と海とBlue


17歳の時、初めて曲を書いた。なにも分からず見よう見まねで、起はあっても~承転結には繋がらないような稚拙なものだったが、作るという事の楽しさを憶えた。翌年ギターを始めて、その後は自分で演奏するために作り続けていた。……2021年12月29日、世の中のほとんどが停止する中、ありがたくも私のオリジナル曲だけを演奏するライブを行うことが決まり、準備が始まった。

músicas 2022 ライブ
10年ぐらい前から、ブラジル サンパウロ出身の詩人・作家 レオ ノゲイラ氏に作詞を依頼、それを青木カナ氏に歌ってもらうというコラボが始まっていたが、レパートリーは未だ4~5曲だった。1曲が短い歌もののライブを行うには10数曲は必要なので、急ぎ作曲に励み、古い曲も掘り起こす事になった。私は全部新しく書くつもりでいたが、周囲の人たちには当時の印象が残っていて、私の記憶の彼方にあった曲に賛成票を投じてくれた。古いレパートリーを演奏することは、ミュージシャンとして気恥ずかしく後ろめたさもある中、それらにレオさんが詞を付けてカナさんが歌うと、意外や、そこには私の想像を超えた新鮮な響きがあった。

2021年の前半に企画され、夏の終わりから4ヶ月を掛け準備、行動制限をすり抜けるように開催に至った。コロナ禍にあり、師走の寒い日に来場下さった方々に囲まれ、私にとっては総決算のような、一回切りと思って臨んだライブ。至福
(年も押し迫った日程だったのでタイトルも2021ではなく、2022とした。そしたら……)

レコーディングへと
……2022年。プロジェクトの火を落としたと思っていたが、形にするという作業が可能であることを知る。こんな時代にそんな悠長なことをして良いのかと過ったが、ちゃんと考えれば、いまミュージシャンが他にできることはほとんど無いのだ。7月上旬のレコーディングに向けて、全曲再点検をして、2022年版の新曲も作ろうと思っていた2月末、侵攻が始まった。動揺して混乱してもう書けないのではないかと思ったが、現地からの「60歳以下の男性は国に残り闘う」というニュースを見て、その気高さと勇敢さに打たれ、行ったこともないところの景色を、あの名画「ひまわり」のシーンも思い浮かべながら、一気に書いた。それが冒頭に収録した「Céu E Terra / 空と大地」 (タイトルはレオさんの詩からレオさんが付けたもの) 。作曲時に私が付けたタイトルは ”青い空、肥沃な大地”。

Mais Azul Que Blue/空と海とBlue

メンバーのこと
今回の全15曲中14曲がレオさんの作詞によるもの。もうお分かりの通り、全てメロディが先にあって、歌詞は後から付けられた。後期の曲にはカナさんを想定して作ったものもあるが、三分の二は元々器楽曲。しかしレオさんはものともせず、そのどちらであれ、一つの音符も逃さず変えることなく言葉を乗せて、かつバランス良くリズミカルに仕上げた。けして曲をいじらない、これには感心した。小説も上梓する作家であり、詩人でもある彼の語彙の豊富さと、また、譜面という目からの情報入手ではなく、デモ音源を聴いての耳からの理解であることから、その音楽センスも伺える。軍事政権時代の様々な弾圧や制約を乗り越えてきた国民の遺伝子は受け継がれ、彼の詩はダブルいやトリプル ミーニングでもあろうかというほど示唆に富んでいる。日本の日常ではあまりお目にかかれないような重層的な表現だ。もうひとつ、デモ音源を渡すとき、簡単なキーワードを伝えることもたまにあるが、ほとんどなにも添えず作詞を始めてもらう。そしてできあがってきた詩には、彼ならではの奥妙な表現や、曲の内側、つまり私の内奥を覗いているかのような言葉が並ぶ。地球の反対側に生まれ育ち、会話ができるわけでもないが、この人にはちゃんと視てもらっているという幸せを感じる。コロナ禍以前、私はなかなかの勢いで映画を観ていた時期があった。そのころ作った曲をなにも言わずに音だけ渡し、できあがった曲がアルバムラストを飾る「人生とシネマ」だ。

カナさんとは30年前に1年強活動を共にした。が、すぐにブラジル・ポルトガル語ネイティブを目指し単身サンパウロに渡って行った。22年間、ブラジルで多くを吸収して、自身の活動はもとより後進の指導にも力を入れるなど、大きな足跡を残した。レオさんの才能に気付いたのもカナさんだ。30年前、エリス レジーナという稲妻に打たれ、以来、終始一貫同じ目標に向かい、常に即断、実行の人。

弦楽器の王様は馬頭琴とチェロだと思う。太く豊かな直線と曲線を描くことができ、圧倒的な存在感を示すチェロと、ギタリストである私は共演しようと思ったことがない。敵うわけもなく。しかし今回、カナさんの声の相対は何かと考えたとき、……中低音域、長い音、スタッカート、ノイズも……、それはチェロだと至り、バンド構成は固まった。私は初めてチェロがいるバンドのアレンジをした。これは極めて楽しく有意義な時間となった。橋本歩氏の再現力と音色、そして自由な発想によるアプローチにバンドは奮起した。

飯田雅春氏はコントラバス担当であり、本作のプロデューサーでもある。前述のライブからこのレコーディングに至る企ての中心人物だ。古い作品も多く共演してきたこともあり、曲の理解、メンバーの特徴も熟知する。思った通りにしか進めない私の先にある私自身が掘ってしまう陥穽を見つけ平らにしてくれる。寄ってリズムが前に進む。

ヤヒロ トモヒロ氏とは、彼が帰国してすぐに出会っていた。私の師匠、高柳昌行や古澤良治郎に興味を持ったことも相まって自然と交流ができた。描いている絵が近いと思うときが多い。これまで、つき合いの年月からすれば極めて少ない演奏機会だったが、演奏しなくとも想像が付いていたので、それはそれで平気だった。

もう一人、影で重要な役割を担っているのが、レコーディング エンジニア 菅原直人 (スガハラナオト / Orpheus Recording Studio) 氏だ。前作『Águas De Maio 五月の雨 / 廣木光一・渋谷毅』を始め近年はこちらで録っている。菅原氏の音への感覚はお聴きの通りだが、レコーディング現場で心身共にコンディションが変わるミュージシャンを、然るべき方向に無言で誘う様は見事だ。ミュージシャンは、次のテイクをどうアプローチすれば良いか、不安とストレスなく臨むことができる。レコーディングという作業でのコンダクターは彼である。

自分の曲に歌詞が付いて新たな意味がもたらされた。主旋律がギターからボーカルに変わって一歩、カウンターラインをチェロに託し二歩下がり、私のポジションはボランチになった。ここからの眺めはなかなか興味深い。

AUDITION / 試聴

PROFILE

HIROKI Koichi

廣木 光一 HIROKI Koichi / guitar, composition
音楽家はいない家系に育つも祖父と伯父の影響でジャズ、クラシック、マーチ、ラテン、邦楽など様々な音楽を耳にする。ロックに夢中になった中学時代、急転報道写真家に憧れベトナムに行くつもりになる。18才、自分に合う表現方法は幼き頃に聴いたジャズだと思い込む。遅いスタートでもできそうな楽器はとなんの根拠もなくギターを選ぶ。日本が好景気に向かう時代どさくさに紛れ生業と。…歳を重ねつくづく弦楽器で良かったと思う今日この頃。1975年、自己のグループを作りオリジナル曲を中心に活動開始。古澤良治郎、渋谷毅、リーオスカー、坂田明、他のグループに参加。高柳昌行 (91年没) に師事。近作はCD「五月の雨 / 廣木光一 渋谷毅 / 18年」他。酒井充子監督のドキュメンタリー映画4作品​で作曲と演奏、「台湾人生 / 08年」「台湾萬歳 / 17年」他

AOKI Kana(vo)

青木カナ AOKI Kana / vocal
東京都出身。幼少よりクラシックピアノを習う。1992年より廣木光一トリオ+1に加入、日本縦断ライブにも参加。95年、ブラジル音楽とポルトガル語の基礎を学ぶため単身ブラジルに渡る。サンパウロ州立トム ジョビン自由音楽大学で4年間学ぶ。同時に、自分のアイデンティティーを求めブラジル各地を旅し、作曲を始める。作詞家 レオ ノゲイラとコンビを組み音楽活動を開始。サンパウロやリオデジャネイロを中心とした作曲コンクールに参加、数々の入賞を果たす。22年間住んだブラジルを離れ帰国。自己のバンド カナ&バンダ カシッキ 他、言語、人種を乗り越え世界を巻き込むような音楽を目指し活動中。
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HASHIMOTO Ayumi cello

橋本歩 HASHIMOTO Ayumi / cello
​​桐朋学園大学音楽学部卒業。30代半ば、アメリカ Berklee college of music に一年間在籍し人生修行。コロナ禍においては、ブラジルと東京を結びリモート レコーディングを行なう。ブラジル人アーティスト イチベレ ズアルギ氏に、作曲・編曲・演奏を委嘱、弦楽四重奏 チドリカルテット とのコラボ作品が完成、2022年1月発表。22年秋、初のソロアルバム「Bridge」をリリース。自身のオリジナル曲とイチベレ ズアルギ作品2曲を収録、17人に及ぶミュージシャンの参加も得、カラフルな作品に仕上がる。他方、アーティストのサポート、レコーディング等でも活躍中。好きなもの:ビートルズ 現代建築 晩酌
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IIDA Masaharu contrabass

飯田雅春 IIDA Masaharu / contrabass
大阪生まれ、石川県育ち。ジャズベーシストでありながら、ジャンルを越境した新たな表現を目指すクリエイター
早稲田大学モダンジャズ研究会在学中からプロとして活動を開始し、数多くの音楽家、芸術家と共演。近年の主な活動は、循環即興古楽楽団シクロ、廣木光一BAND、朗読と音楽のコラボレーション「おはなしの森」、舞踏家 田仲ハルとの「呼吸のゆくえ」、谷川俊太郎+谷川賢作「オタルコラージュ」、声優 園崎未恵との「音の読み物~家守綺譚」、3ヴォーカル3ベースのアンサンブル Synalone、など。近作は「Standards And Me / 新澤健一郎」「LIVE2020 / 羽生一子HABUBAN」「せぴあ / 成川修士」
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YOHIRO Tomohiro percussions

ヤヒロトモヒロ YAHIRO Tomohiro / percussions 
少年時代をカナリア諸島で過ごした異色の打楽器奏者。山下洋輔、向井滋春、板橋文夫、梅津和時等、ジャズ界を代表する音楽家との共演の他、伝説のアフロファンクバンド じゃがたら、エスケン&ホットボンボンズ のレギュラ-サポ-トを務める。「武満徹メモリアルコンサート」では、渡辺香津美、coba、鈴木大介と共にカーネギーホール等に出演。2010年からサイトウ キネン フェスティバル松本に3年連続出演。ピアニスト ウーゴ ファトルーソとのDuo ドス オリエンタレス は、16年在外公館長表彰、22年外務大臣表彰を受ける。自己の企画では、GAIA CUATRO、フロール&空に油、サロゲートトリオ、公開車庫、子供企画「Music meets Circus」等、多岐に渡り活動中。
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Léo Nogueira lyricist

Léo NOGUEIRA (レオ ノゲイラ) / lyricist, writer, composer
1971年、ブラジル、セアラ州セナドール ポンペウ生まれ。幼少時にサンパウロ市へ移住。ウニべロ大学 (現在は存在しない) 文学・スペイン語学科卒業後、本格的に執筆活動を始める。2014年、フィクション「Filho da preta! (フォルマトーリオ社)」 (ブラジルにおける人種差別、貧富の差、愚民政策にまつわる問題作) 、19年、「Confraria dos Mascarados (ソッパ ジ レイトリーニャ社)」を発表。22年、フィクション「Dia de São Nunca (コッター社)」、「Correntes invisíveis — estragos atmosféricos de um tornado (自主出版)」 (ドラック中毒だったある有名歌手の人生を描いたノンフィクション) の二冊をブラジルで同時発表。自己の作詞作曲による初のCD「Um mundo em nós」をネット販売中。現在は東京在住。CD「Mais Azul Que Blue / 廣木光一」の14曲を作詞。

AUDITION / 試聴

WORDS (JP) / 歌詞 (意訳:青木カナ)

1 Céu E Terra/空と大地

(青い空、肥沃な大地)[元のタイトル]

あの空の色は 海の青
そして太陽は 麦の種の海に光輝く
私達はその光の中に
裸で目隠しもない
愛の革命を起こそう

あの空の青は 海の色
その太陽は 海の波のような麦畑に輝き
そこで私達は愛し合って
平和を黄色と青で彩る


2 Ciclo/シクロ

(二丁目の春)

春は冬から夏への変化の季節というだけ
このように秋もやってきて
一周まわって終わりがくる

電車が線路を進んで
交差しながらたくさんの駅を通り過ぎ

愛は胸の鼓動となり
(愛はあちこちの駅で行き場所を見つける)

それは終わりまで続いていく
(太陽が沈むまで=死ぬまで)


3 Antes Da Despedida/別れの前に

(Love Will Out)

もし 生まれる、育つ、生きる だけが人生なら
それから 幸せの絶頂に別れがやってくる

別れの前に 今 最良の人生を一緒に歩んで
出来るだけの幸せを味わい
それで?

明日が来る 愛する人よ
今 私たちは一緒だけれど
でもまた陽は昇る

明日が来る 愛する人よ
もう私たちがいないけれど
でも 明日はやってくる


4 De Frente Pro Abismo/深淵の前で

ここにいるのは私か 残った私か
そうであるべきか またはそうでないのか
深淵の前で
私自身に背を向けて
孤独で行くあてもなく
私はいったい誰なんだろう?と考える

そして明日 私が死ぬ時
寒さと暑さから解き放たれて
勇気と恐怖はなく
過去の未来
羽のある馬に乗って
まだ(死ぬには)早いと思いながら そして遠くへ飛ぶ

足が地にはなく心地よくなる
しかし愛する人よ 答えておくれ
最後に私の心はどこへ向かうのか?


5 Missa Pagã/ミサ パガン

(Lob Nor)

夜が来ると 私には朝のように感じる
幸せを 私と同類の人間と祝う
私は大きなグループの一員
異教のミサ(儀式)

先祖の音は弦と声帯を蘇らせる
心は(音楽を)指揮する


6 Nagaland/ナガランド

風が吹く音を
耳を欹ててきいてみよう
空気が無い所には音はたたない
呼吸(も風のように音をたてる)

私たちの心臓
それは胸にある太鼓
太鼓を叩くように痛みをだまし、殺し、遠のけ、抑える
(生きている間の悲しみや辛さを)

声は体と魂を同化させ
自由を歌うことは祈りになる

静寂(沈黙)はより聴覚を養う事を教える
静寂をよく聞いてごらん
あなたの中から創造が流れ出ているから

音楽は鬱病の特効薬
それは音楽を奏でて(楽しんで)
音楽は抑圧に対する武器
歌なしでは誰も充分な喜びと共に生きられない


7 Sem Perdão/許されざる人

(Kozue)

誰が過去に戻れるだろうか
誰が自分の足跡を追いかけるだろうか  

私達を複雑な痛みから解放出来る
ヒーローは誰?

ある日、私がヒーローであればいいのにと願った
ほとんど願いが叶ったようで…叶わなかった

誰も悪くない 
それはあまりに純粋で
だれも純粋な人を許さない


8 Esconde-Esconde/かくれんぼ

(Amigos Do Norte)

あの時代とそしてあの場所を懐かしく想う
私の古い友達はどこにいる?
今まで人生は問題がなく そしてゴールが見えなかった
幼い頃の思い出は 風船と一緒に飛んでいった
成長し そして
遊び方を知らない大人になった


9 Mais Azul Que Blue/空と海とBlue

(ロウニンアジの孤独)

海よ
波止場の向こうに一隻の船があれば十分
それだけをあなたに望む

凪と風を私にくれ
両足を地から遠ざけて
出来る事なら平和が欲しい

海よ
他は望まないから
夕方の白百合(薄紫色)の夕陽を見たい

行き先のない航海
南の島(へ行きたい)
灯台の光は
青空よりももっと蒼い

そして 更に
私の愛する人を連れてきて欲しい


10 Azul Profundo/碧と深縹と黒

嗚呼!
(海は)古い空にある鏡
それは雄大で残酷
魚にとっては自由な水族館

あそこで太陽が沈む時
反対に
月は海から現れる

海はサメと船の最後の運命
そして 海は 他の世界のよう
この深い碧さ


11 Todo Mundo/世界中の人々

(なにやらかやら)

みんなと一緒だと 私はそのひとりに過ぎない
以前は静かにしてたけど
(生まれる前はお母さんのお腹の中で静かにしていた)
今日は私は音を放つ(産まれて来て生きているので音を放つ)
まあまあ オリジナルだけど 普通だったりもする
(世界のたくさんの人は 自分が特別だと思っている)
私は 悪い狼だったり 良い天使だったりする

みんなと一緒だと私は一番
ライト 霧 暗闇
私は深く考えることが出来る
だけど ベイビー(君に話したい)
私は浅はかだったりもする

私の誇り(自信)を飲み込んで なぜなら
今日、私は落ち込み 明日はあなたの番だから
昨日は6月で 一昨日は4月(時間はどんどん経つ)
私が到着する時 他の人は出発する
(私が産まれた時 他の人は死んでゆく)

全ての人のように 私はその中のひとりに過ぎない
私は ほとんどインテリで 特別な人間
しかし、私が死んだら それは私の不運
そして 世界は (昨日と)同じように続いていく


12 Herradura/エラドゥーラ

神様!私はなんてたくさんの旅をするのでしょう
なんという苦労をするのでしょう
私は私の馬(自力で進む)
足にたくさんタコができるということで
苦労の度合いが分かる

道が行くところへ私も行く
がんばって 熱意と力で
馬蹄の上に私はいる
私は私のヒーローで 
恐怖はあるが信仰がある

海へ 空へ
どこでも行く
歩くことは 到着する時よりも重要
空へ 海へ わかった?
世の中には仕事と遊び
そして善と悪があるから

馬蹄と足を鍛えること トゲと花
床と家 恨みと愛
天気と雨は続いて 冬と夏も続く
手のために手袋を作った
(私の運命のために全てを作った)

人生が困難なので鉄が必要!


13 Frenesi/フレネジ

私の胸が泣く時(悲しい時)私の顔は笑う
この時の高揚感を神様だけが知っている

孤独から自分を守る為にこの駆け引きを覚えた
ギターと共に作り出すこの駆け引きは私の仕事

愛を抱きとめることは(今は)もうそんなに難しくない
愛が去った時には痛みに耐える事は 難しいことではない

私の心が(喜びに)踊った時私の唇はなにも言わず 
それは歌を作るための材料になる

愛を抱きとめることはもうそんなに難しくない
愛が去った時には痛みに耐える事は 難しいことではない

私のジレンマをこのメロディーの詩の韻と
(このメロディーの)答えに置き換えた


14 Yume No Waltz/ゆめのワルツ

作詞 : 廣木光一

夢のなかぼくいつも 君の手をとって
光り輝く あの岸に走る 風 青空 波

海の向こうにいつか 君は行くの
このままもう ずっと夢
覚めないといいかな


15 Vida E Cinema/人生とシネマ

そう、涙が流れたら
泣きながら笑ってごらん
人生がドラマなら
愛してごらん
わかる?愛を知らずに感じずに

そう、ページがめくれれば
他のページが現れる
人生は詩
映画のワンシーン
役を演じることを知っている人なら

人生は詩
映画のワンシーン
教える事を知っている人なら

AUDITION / 試聴


Works

Mais Azul Que Blue/空と海とBlue

【CD】2022.11.18 on Sale
Mais Azul Que Blue/空と海とBlue

詳細
MORIOKA(廣木光一)

非売品(聴けます) 2021.3.11
MORIOKA

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廣木光一 Raizes

【配信】2020.9.9
Raizes (ハイジス)

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廣木光一 Aguas De Maio 五月の雨

【CD】2018.8.6
Águas De Maio / 五月の雨

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廣木光一 Alvorada

【配信】2020.7.29
Alvorada (アルボラーダ)

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廣木光一 HIROKI TORIO 1996

【配信】2018.9.12
HIROKI TRIO 1996

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廣木光一 musicas

【CD】2014.10.26
músicas / ムジカス

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廣木光一 Bossa Improvisada

【配信】【CD】2007.2.20
Bossa Improvisada

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