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ドキュメンタリー映画『米軍(アメリカ)が最も恐れた男・カメジロー不屈の生涯/佐古忠彦監督』
ドキュメンタリー映画『米軍(アメリカ)が最も恐れた男・カメジロー不屈の生涯/佐古忠彦監督/2019』が封切りされた。同監督の『米軍(アメリカ)が最も恐れた男・その名は、カメジロー/同監督/2017』の続編。
監督・佐古忠彦氏はTBS・NEWS23で筑紫哲也氏と共にキャスターを務めた(1996~2006年)。その誠実さも併せなじみ深い。筑紫氏は広島や沖縄に特に強い思いを寄せていることが当時も伝わってきたが、当にその意志を継いだ佐古氏の二作となった。
前作をもう一回観たいと思わせる今作品。カメジロー(瀬長亀次郎)氏の人物像、功績がより詳細に描かれる。沖縄の戦前〜敗戦〜返還に至るまで、沖縄が受けた仕打ち、その悲劇の中で、ウチナーンチュとして正当な主張をする中、米軍に疎まれ、アメリカに同調する日本政府に妨害され、何度投獄されようと、どんな苦況に立たされようと、敢然と立ち上がり、民衆の圧倒的な支持を得て、那覇市長や衆議院議員にまでなって、沖縄の本当の叫びを国会でも伝えた。映画終盤にある、佐藤栄作総理との国会でのやりとりは圧巻。
こんな強い目、声、姿、つまりその信念を持った人はこの後出てきたのであろうか。
♪画像は映画公式サイトから拝借