ミュージシャン 音楽
アナ・フランゴ・エレトゥリコ/Ana Frango Elétrico
「絶対ってゆうのはないんだよ。」と古澤さんは良く言っていたが、これ、絶対良いです(私にとって今)。Ana Frango Elétricoのアルバム”Little Electric Chicken Heart”。先日ピットインで始まる前に流れていたポルトガル語の摩訶不思議な女性ボーカル。PA担当者に聞いてみたら、嬉しそうに教えてくれた。彼が見つけてきたようだ。
色々な音楽、物事を思い出す。しかしそれはどこかに偏り、収まる訳ではない。ユニークな曲、アレンジ、声、独特の浮遊感、ヘタウマもできる。ギターも面白いので、”良い相棒が居るんだろうな…”と思ったら、CDクレジットに本人ギターとあった。そこからYouTubeに進むと(若い人と逆走)、本当にそうだった。ボーカル&ギター・ベース・ドラムスのトリオでサウンドが完成している。テンポ、強弱、表情すべて思うがまま、奔放に、かつコントロールされて。ギターエフェクターも文字通り効果的。天衣無縫。きちんと、美しく、協調して弾こう歌おう等とちっとも思っていないようだが、溢れ出るアイディアと直感でバンドの先頭に立ち、メンバーはそれを面白がって着いてくる。ファンは歌詞を覚えて会場大合唱。レコーディングはクリック(メトロノーム)に合わせて音を重ねていく現代の作り方とは真逆のアナログ、タイムが生きている。
ほとんど笑わない。何が面白くないんだか分からないが、こちらは面白くてたまらない(実はなんとなく分かるが)。今よりちょっと未来にポンと出てきた逸材。やはりブラジルからだった。
PS:ジャケ写がボケているのは本人がわざと。
アルバム”Little Electric Chicken Heart”>
3人によるスタジオライブ>
1時間のライブ>